パワーシフトする理由

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middleの実店舗をみんな電力さんにパワーシフトしました。

『パワーシフト』とは、持続可能なエネルギー社会に向けて電力や権力のあり方を変えていくこと。

果たして、それをやる意味とは。

今年の春、3.11から10年というひとつの節目を迎え、東日本大震災の特集をしている番組を見ました。

被災した当時小学生だった一人の女の子。今では帰還困難区域となってしまった地域に家族で過ごした家がありました。

その家には許可が下りる時にだけ様子を見に行くことができます。手には線量計を持って。

その家には、当時のまま小学校の教科書や、よく遊んだおもちゃが転がっています。それを見て ”ああ〜あれ好きだった” ”懐かしい” と、とても寂しそうに呟く姿が映されていて、それを見て私の心は押しつぶされそうになりました。

どうしてこの子はこんな想いをしなければならないのだろう。

もしも、この家が自分の家だったなら。

私はいつでも自分の家に帰ることが出来ます。そこは自分の好きなものに囲まれ大好きな家族とリラックスして過ごすことができる自分と家族だけの愛しい家。

その場所がそこにあるのに、望まない理由で制御され帰ることが出来なくなってしまったら。

この番組を見た時に、私ははっきりと 原発はいらない と思いました。

でも。

今の私の暮らしや仕事は全て電気があるから成り立っています。

多くの人がそうであることと同じように。

そんな折、パワーシフトという、再生可能なエネルギー由来の電力会社を選べるということを知りました。

再エネとひと口に言っても、今ではさまざまにありますが、私たちがみんな電力さんを選んだ理由は、発電する施設が地域住民にきちんと許可を得た場所であること。

農家の方が作物を作りながら太陽光パネルを同時に設置されたり、津波の被害を受けた跡地に活力を見出したい方が発電所にされていることなどを知り、そのような方々を応援したいと思ったからです。

正直言いますと、みんな電力さんにする事により我が店舗の電気代は上がります。(注!これは私たちの場合であり、必ず上がるわけではありません。むしろお得になる場合も!)そうなると節電する心も生まれて、無駄を省こうという意識も同時に働き始めました。

様々な側面をとっても、危険の多い原子力発電や温暖化に深刻な原因をもたらしているco2の排出量が高い石炭火力発電。それらを使用しない再生可能由来のエネルギー。

再エネ自体にもまだ課題が多い部分があることも理解していますが、現段階で私たちが選ぶ電気エネルギーはみんな電力さんから供給されるものがベストだと判断してチョイスしました。

心地よい音楽を聴くのも、クーラーで涼む時もその電気を再エネで賄っていると思うとなんだかいい気分。

その気持ちをシェアできたらと思いました。

Mizuho