昨年発売開始した「Wardrobe Sachet HINOKI&LAVENDER」には就労支援施設で丁寧に選別されたラベンダーを使用しています。
一般就労が難しい方や、就労移行支援を利用したものの就労に結びつかなった方が利用できる福祉的就労サービスを行っている作業所です。
障がいのある方の「働きたい」「チャレンジしたい」をサポートされています。
普段仕事でお世話になっている方のご紹介でラベンダーの事そして施設のこと知り、そこから商品企画が始まりラベンダーを使用させていただく事になりました。
先日そちらの施設に赴き、直接作業されている所を見学させていただきました。
施設では医療現場で使用するエプロンの折り畳みや、キッチン用品の袋詰め、地域行事用のお菓子の袋詰めなど、様々な作業が行われていました。
その他にも市の広報誌の折り畳みや配布なども行っているとのことでした。
その日はちょうどラベンダーの選別作業も見ることができました。
原料そのものはフランス原産のラベンダーですが、輸入されたそのままの状態では小さなゴミや小枝、そして使用に向かない状態のものが混ざっています。
それを一つ一つヘラとピンセットを使って仕分けていきます。
根気のいる細かい作業を就労支援施設で働かれている利用者の方が行っています。
こうして丁寧に仕分けられたラベンダーが私たちのもとに届き、オリジナルサシェになり販売されて最後にお客様の元へと旅立ちます。
わかっているつもりでいても、どんな物やサービスにも誰かの労働があるという事を改めて考えさせられました。
様々な人の労働力で社会は成り立っているということ。
そして福祉施設が接点となり、障がいのある方と社会との繋がりを作っているという事を今回直接自分の目で見て感じることができました。
「社会と繋がること」は誰しも得るものが多く、自分の存在意義が感じられる有効な手段だと思います。
しかし何らかの事情で就労が困難な方や様々な理由で社会との隔たりを感じている方は多いのではないかと思います。
かくいう私も壁にぶつかった時なんかは、社会と距離を置きたくなる時もあります。
難しい問題ではありますが、誰にとっても優しい未来になっていく事を願っています。
今回の作業所見学では多くの気づきと学びがありました。
Kenta