私は「一生もの」と聞くと真っ先にJEANSを思い浮かべます。
履き込むごとに表情を変えていき、履き込むごとに愛着が湧くこと。履き続けて破れてもリペアをして、その一つ一つが思い出になっていくこと。そんな風にJEANSは月日を重ねるごとに魅力的になるからなのでしょう。
長い旅行のときにはいつもJEANSを履いていきます。どんな服装にも合わせられることができて、丈夫で多少の汚れも気にならない安心感があるから。旅行中だけではありません。気が付いたら毎日同じJEANSを履いていることもよくあります。トップスは毎日変えてもボトムスだけはいつものJEANS、そんな方も多いのではないでしょうか。
そんな暮らしのまんなかにある服 middle standard jeansについてお話しさせていただきます。
middleのstandard jeansは岡山県にある児島で作られています。児島はもともと繊維産業が盛んで、学生服や作業着を作る工場が多かったそうです。1965年に初めて国産ジーンズが児島で誕生してからは、世界的にも児島は有名なジーンズの産地となり、今では「児島=ジーンズ」というイメージをもつ人も多いと思います。
そんな児島で生産しているmiddle standard jeansは「丈夫で頼れる」「経年変化を楽しむことができる」「履き心地の良さ」のバランスをとった作りになっています。
生地は13ozのセルビッチデニムを使用しています。ロープ染色の自然な短いムラ糸で織られたデニムは、履き込むときれいなサックスブルーへと変化していきます。生地に凹凸があるので、ヴィンテージデニム特有の縦落ち(色落ち)が楽しめます。丈夫なデニムで永く心地よく履いてもらいたい。そんな想いからデニム特有のごわつきが軽減されたやわらかな履き心地で、男性だけではなく女性の方も気軽に履けるようなJEANSなのです。
職人さんがそのデニムに合った1針1針の糸のテンション、目調子、運針数を調整をして縫製しています。ユニオンスペシャルというアメリカ製の古いミシンで縫製しており、履きこむことによりパッカリング(縫い縮み)、スソの捻じれなどが楽しめます。
シルエットは、すっきりとしたベーシックなストレートに見えるような、テーパードスタイル。太すぎないややゆとりのある形は、様々な着こなしに対応出来ます。短めに丈を詰めたり、ロールアップをして履くとバランスが取りやすいのも特徴です。
JEANSの形には流行が反映されやすいですが、流行に左右されることのないスタンダードな形になっています。かがんだ時に肌が見えてしまわないように股上と尻グリを深めに取っているのは、年齢性別問わずに着てもらいたいということ、子供に合わせてよくかがむ子育て中のお母さんにも履いてもらいたいという想いからなっています。
バックに施された丸いステッチは全て職人の手作業によるもの。人と人との縁、全てが丸くおさまりますようにという願いが込められています。
気がつけば毎日履いている。
そんなJEANSになれたらとても嬉しいです。
middle onlineshop 「standard jeans」