はじめまして。
middleの服を作りwebshopを夫婦で営んでいる滝本と申します。
初めての投稿なので何を書いてよいのか迷いましたが、私たちが洋服を作りながら生きていこうと決めた経緯を綴らせていただきたいと思います。
私たちは3人家族です。
北の大地北海道生まれの夫と海あり山ありの長崎に生まれた私、都会のまんなか横浜で生まれた娘の3人で福岡県糸島市に暮らしています。
きっかけは2015年6月。
娘の誕生を機に、それまで漠然と考えてきた『暮らし』や『これからの人生』についてより深く考えるようになりました。
小さな赤ちゃんを目の前に、何も知らない無垢な子供がこれから全てを吸収し成長していく。
私はこの子に何を教え伝えていけるのか…
そう思うと、自分の足を止め考えをめぐらせずにはいられませんでした。
ああしたいこうしたいと思っていても、結局は行動に移せないままだったり後回しになっていったり。
やりたいことやなりたい自分が居るのに、ただなんとなく時が過ぎてゆく。こんな自分のままで子供を育てていいのだろうか。
そして初めての子育ては思っていた以上に大変で余裕がなくなり、持病が悪化してしまいした。
年齢も30歳に差し掛かり、いろんなことを見つめ直す時期でした。
私は子育てにヘトヘトで夫は朝から晩まで仕事。すれ違いの日々の中でも、向き合って会話が出来る日はこれから先の家族の未来について幾度となく話し合いを繰り返しました。
ありたい姿の自分になり、仕事や暮らしや子育てを楽しんで生きていきたい。
二人の心の中にあった『こんな風に生きたい』という想いが動き始めました。
そして『自分たち』にとっての一番心地良い選択をしようと決め、何が私たちの中で大切なのかをひとつずつ洗い出しました。
大切なものをもっと大切に出来る暮らしを。
それは、衣・食・住。
生きて行くうえで大切なものをもっと大切に出来る暮らしをしよう。そう決めました。
いろんなことをないがしろにしない。
私たちの元に産まれてきてくれた娘との時間を、家族で一緒に過ごす時間を大切にしたい。
そして、自然のある環境でのびのびと子育てをしたい。
都会が嫌になったわけでは決してありません。都会には素敵なお店がたくさんあるし、ワクワクするし、刺激があって大好き。
でも、自分の幼い頃を思い出すと自然の中で過ごした思い出がたくさん。それは今でも色褪せる事のない、大切な記憶です。
娘にもそんな思い出がたくさんたくさん出来たらいいな。
それがかけがえのない貴重な経験になるだろうと思いました。
様々なタイミングの重なり合いが移住を後押ししました。
そして自然に囲まれたこの場所に住み、子育てをして暮らしながら働いていく。暮らしを大切にしたいからこそ、暮らしの中にすっと馴染む洋服を作って生きて行くことを決めました。
洋服は夫婦で大好きなもの。
暮らしに根付いた服作り。
求めるものはシンプルでベーシックなもの。
洋服が大好きでいろんなファッションをしてきたからこそ見えた答え。
毎日の暮らしの中で何気なく着ていてもどこか安心感を感じられて自分らしくいれる、そんな服を作りたい、その気持ちがまず第一歩となりました。
年齢も性別も問わずに様々な方に気軽に着てもらえる普段着。いろんなシチュエーションで着ていただきたい。街へ出掛ける時も家でくつろぐ時も、畑仕事をする時や人をおもてなしする時にも。
いろんな方に着ていただけるように、男女兼用であること。そして長い時間を共に過ごせるよう、しっかりとした作りで経年変化さえも楽しめるもの。
そんな想いをパターン作りから落とし込みました。
肩肘張らずに着ることができる、いつも暮らしのまんなかにある、middleの服が出来上がりました。
私たちが送り出した服たちがみなさんの毎日の暮らしにすっと馴染んで長い時間を共に過ごせることを心から願っています。
これから。
人生には様々な出来事があり、ターニングポイントがあったりします。そんな時にも常に柔軟に対応しながら、洋服を作り、家族が寄り添い暮らしていけたらと考えています。
middleを作るにあたりたくさんの方々にご協力を頂きました。
家族・全国各地に住む友人達・middleの服を作って下さる工場やお取引先の皆様・お世話になっている地元の皆様・・・数え上げればきりがありません。
私たち夫婦のためにお力添えを頂き本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
そしてこれからmiddleを通してたくさんの方々とご縁をつないでいけたら嬉しく思います。
生まれたばかりのmiddleをどうぞよろしくお願いします。
mizuho