繕い着ること

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お客様のリネンロングワンピースのお直しを承りました。

そのリネンワンピースは、彼女がお店の開店から2年間余りの時間を共に駆け抜けてきた一着。


“共に働く服”として選んでいただいたことを、とても光栄に思っています。
くたくたっとしたリネンの風合いや擦れはどこにもない一枚に変化していて、彼女にしか出せないものになりました。

今回はほつれた多分を残布で当て布し、ミシンで叩いてお直し。特に稼働する部分なのでしっかりと補強。仕事着と言うことで見た目よりも耐久性に重きを置きお直ししました。

リネン生地の良いところの一つに、お直し跡さえもより良い雰囲気に仕上がる、ということが言えると思います。
そしてお直しして着るからこそより一層愛おしさが増すような気がするのです。

まるで、どこかの古着屋さんに飾られているようなヴィンテージのもののように。

働く一着として、大切に着てくださることが嬉しくてたまりません。

ますます活躍することを願って。

繕い着ることは、私たちに出来る持続可能な世界への一つの提案でもあります。新しい洋服を作り、世に出したら終わりではなく、ご購入いただいたその後も修理が必要になったら施していきたい。暮らしのなかで永く着ていただける洋服を作りたいのです。

お客さまからのお直しは当店の洋服でしたら可能な限り無償でお承りしています。いつでもご相談くださいね。

Mizuho