8月28日
熊本地震から、ちょうど1ヶ月の日に熊本県八代市へ災害ボランティアに行ってきました。
八代市は町のあちらこちらに地震の爪痕が残っていました。
車で町を走っていると、国の指定名勝である松浜軒が激しく崩壊していたり、瓦屋根にブルーシートを掛けている家や、崩壊してしまっている家屋が目に入り、それだけ大きな地震だったと想像できました。
建物の構造は無事でも窓ガラスは割れてしまったようで、開きっぱなしになっている窓部分を簡易的に塞いだ状態で営業しているお店もありました。
今回、私が担当したのは、地震によって被害を受けた一般家庭の復旧作業。
災害廃棄物を軽トラックに載せて仮置き場まで運び、一度では運びきれなっかたので2往復して1日の作業を終えました。
依頼主さんから何度も「ありがとうございました。助かりました。」と言っていただけました。
大変な時に少しでも自分が力になれた
その事が心から嬉しかったです。
午前の作業を終え、お昼休憩の時の事です。
当たり前のように手を洗おうと思い、私は公園のトイレに入りました。
しかし、そこはまだ断水が続いていて、水道がすべて使用できませんでした。
そのとき、水が出ることを当たり前のように思っていた自分の無自覚さに気づかされました。
地震発生から1ヶ月経った今でも、生活するための環境が整っていない。
それでも、そこで生活しなければいけない。
その現実を目の当たりにして、胸が痛くなりました。
災害廃棄物の仮置き場には、それはたくさんの瓦礫や家具、家電、布団など人の暮らしにまつわる物が集められていました。

たくさん集められた見慣れた冷蔵庫やずらりと並べられた液晶テレビ。
山のようになっている布団。
粉々になった木製の家具。
それを見た時に人の生活は、実は脆いものなのだと感じました。
亀裂が入り粉々に割れていたコンクリートの道路、いくつも浮き上がってたマンホール。
大きな重機を使って作られたものや、人の何倍もある家屋など、普段は頑丈に感じているものでも、壊れてしまっている姿から今の人間の生活がまるで張りぼてのように思えました。
しかしそれと同時に人間の凄さも感じました。
復興に向けた災害ボランティアスタッフの方々の細やかなオペレーションや手厚いサポート体制。
災害廃棄物置き場で作業されている方々の手際の良さやスタッフ間の連携。
そして、各地からやってきているボランティアの方々の姿など
たくさんの人が、それぞれ自分にできる仕事をしていました。
37度を越す猛暑の中、みなが復興に向けて必死に動いていました。
それを見て人間の強さと素晴らしさを感じました。
人は困難に直面した時、とてつもないパワーを発揮するのだと。
そして、もう一つ印象に残った光景があります。
断水が続いている公園で、おじいちゃんたちが楽しそうにゲートボールをしていました。

男女お二人で仲良くランニングをしている方もいました。
大変な状況の中でも、人はいつものように笑ったり、体を動かしたり、人と話したりしている。
どんなことがあっても人間は人間らしく生きていけるんだなと思いました。
作業を終えて福岡に帰る時
一緒に同行してくださったスタッフさんが、
「こんなこと言ったらあれですけど、今日は楽しかったですね。普段出会うことがない方とも出会うことができて、よかったです」
と言っていました。
初めて災害ボランティアに参加した私は、ボランティア活動はシリアスな気持ちでいないといけないと思い込んでいました。
もちろん、被害に遭われた方のことを思うと、そんなことを言っていられないという事も分かります。
でも、何度も災害ボランティアに行かれている方がそうおっしゃった言葉を聞いて、なんだか心がスッとしました。
困っている人がいれば、できる人が手を差し伸べて支え合って生きていく。
前向きに進めば明るい未来が待っている。
熊本の方々が、一日でも早く安心して元の暮らしができる日が来ることを、心から祈っています。
今回、このような機会を与えてくださったことに感謝します。
kenta