お店という場所

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最近改めて「お店をやっててよかったな」と思う出来事がありました。

5月上旬のゴールデンウィーク明けの平日の事です。

いつも通りお店でパソコン仕事をしていると、入口に気配を感じたので目を向けました。

そこにはランドセルを背負ったまだ小さな男の子が入り口の前に立っていました。

不安げで何か言いたそうな顔をしていたので、すぐに近寄って話かけました。

話を聞いてみると、学校から家に帰ったら鍵が閉まっていて、誰も家にいなく、鍵も持っていないので行き場を失ってしまったという事でした。

名札を付けていたので小学一年生だとわかりました。

まだ入学して1ヶ月も経たない一年生には、とても心細い状況だったと思います。

落ち着いて話を聞きたかったので、一旦店内に入ってもらい座りながらゆっくりと話を聞きました。

すると名前、学校、親御さんの居場所などを自分の口でしっかりと教えてくれました。

この状況ではっきりと答えられる事は本当に偉かったし頑張っていたと思います。

100点!!

そして私はすぐに小学校に連絡して、先生から親御さんへ連絡を取ってもらいました。

親御さんはお仕事中だったのですが急いでお店に来てくださる事になり、戻って来られるまでお店でその子を預かることになりました。

その時間少しでも不安を和らげる為に絵本を読んだり、おもちゃで遊んだり、一緒に話をしたり、慣れてきたら宿題をしたりしながら過ごしました。

他愛も無い会話を交わし、最後は楽しそうに笑ってくれていたので安心しました。

そして親御さんが迎えに来られて、親御さんもお子さんもどちらも嬉しそうな表情をされていて、無事に引き渡すことができました。

こうして無事何事もなく一件落着したのでした。

引き渡した後はこちらもホッとしました。

そして二人が帰られた後にしみじみ

“お店をやってて良かったな”と思いました。

お店がここにあったことで、地域の役に立てた事がとても嬉しかったです。

普段は感じる事があまりないのですが、この地で自分たちの居場所を作ることができたのかなと思いました。

こちらとしては、いつでもどなたでもウェルカムなのですが、洋服屋というだけで敷居が高く誰もが気軽に入りやすいお店ではない思います。

ファッションは好みが分かれると思います。

それでもmiddleがここにあって良かったと一人でも思ってもらえるような存在でありたいといつも思っています。

商品を販売するだけではなくて、町の空気を作ったり、人が安心できる場所になりたいと思っています。

町の一部のような存在になりたいです。

私たちのお店が開いているだけで、地域の方々が安心してくれるような存在でありたいです。

ふとした時や、誰かと話したい時ふらっと入れる場所でありたいです。

困った時にいつでも来てもらえる場所になりたいです。

そう思いながら毎日お店を開けています。

お店を毎日開けていると、うまくいかない日もあります。

業務やイベント準備などでバタバタしたり、このままでよいのかと悩んだりすることもあります。

でも、こういう出来事があると、続けてきて良かったなと心から思えます。

今回の出来事が改めてお店について考えさせてくれました。

また今日もお店を開けて、みなさまのご来店をお待ちしております。

kenta