おしゃれを考える

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“おしゃれ”とは…..。

アパレルを生業にしてかれこれ20年。仕事柄お客様との会話であったり、取引先の方や妻との話し合いでほぼ毎日使っている言葉。

なんとなくの感覚であまり深く考えずに使っている言葉ですが、”おしゃれ”とは切っても切り離せない洋服に多くの時間と頭とお金を使ってきた私が今改めて「おしゃれ」について考えました。

そもそもファッションは好みが大きく影響していて、その基準も千差万別。

特にSNSが主流になってからは、様々なトレンドや価値観が細分化し生まれ続けています。

自分にとってのおしゃれが誰かにとってはおしゃれに見えないという事は、いろいろな価値観の人がいるので当然のこと。

違いは違いのままで受け入れ、そして認め合いたいですね。

それを踏まえて私が思うのは、おしゃれとは希少性という事。

流行の最先端イノベーターはまだ誰も着ていない服を着ているから「おしゃれ」と言われます。

誰ともかぶらない事で周囲にうもれる事なく差別化されるので、おのずと目立ちます。

100人の人が集まった時に99人が同じ格好で1人が違う格好をしていたら目立つのは当然のこと。

流行が広がれば、どんどん同じ格好が巷に溢れて、希少性が薄れ、だんだんと目立たなくなってしまいます。

そうなった頃にはイノベーターはもうその服を着ていないでしょう。

常にまだ誰もしていないスタイルを追求し続けています。

誰よりも先を行くために、Think differentをしています。

これがおしゃれは希少性という原理の話。

ただ世間には誰もが着ているようなベーシックなTシャツにジーンズを着ていても、おしゃれに見える人がいます。

その人たちは何十年も前からずっと変わらずに生産されている誰もが見たことのある定番のアイテムを着ていても、その姿はとても新鮮に見えます。

スタイルや顔がよいというだけではなく、何かが光っている人。

それは”着こなし方が上手”という事なのだと思います。

使っている色の配色や絶妙なサイズバランスであったり、合わせる小物だったり、本当に小さな所に「おしゃれ」を宿らせています。

Tシャツのサイズ感やパンツの丈感の妙、シャツのボタンの開け方や袖の捲りかたなど、いろいろな所におしゃれな人には着こなしの技が隠されています。

アクセサリーなどの小物なども大きなポイントになる思います。

着こなし方が上手な人は自分の個性をきちんと知っていて、”自分に似合う”を客観的にわかっています。

客観的に物事を見られるので、時代との調和もうまく取れているのだと思います。

あと忘れてはならないのがTPO。

場所やシーンとの調和も大切ですね。

なにを選んでどう着るか、曖昧な「おしゃれ」という感覚の中には、その人の生き方や考え方が表現されるのだと思います。

つまり総合的にセンスがよいという事なのでしょうね。

と結論づけては見たものの「ファッションは自己満」という側面もあるので、あまり深く考えず素直な心でおしゃれを楽しめたら良いとも思います。

自分が好きな服を着て自分が幸せならそれに越した事はないです。

幸せに生きる事より大切な事ってあるのでしょうか。

おしゃれについて、これという答えを出したかったですが、なんだか最後はふんわりとしてしまいました。

文章もまたセンス。

ご拝読いただきありがとうございました。

kenta